ほしぞらのくに|Bornfree絵本シリーズ
- Daily Bee ∞"~

- 5月25日
- 読了時間: 3分


なつの よる、ぼんちゃんは ベランダで そらを 見ていました。
「きょうの ほしは、きらきら ひかってるなあ」
すると、ひとつの ほしの かけらが、ふわっと おちてきました。
「ねえ、ぼんちゃん。ほしぞらの くにへ、あそびにこない?」
ぼんちゃんが うなずくと、からだが ふわりと うかんで、よぞらの くにへ つきました。
そこは、よぞらが まるで うみのように ひろがる ふしぎな くにでした。
ほしたちが きらきら ひかり、すずしい かぜの なかに、やさしい おんがくが ながれています。
「きょうは、ほしの おんがくさいなの」 あんないの ほしが おしえてくれました。
でも、ひとつだけ、ひかりを なくした ほしが ありました。
「あの ほしは、こえを わすれてしまったの」

ぼんちゃんは、そっと ほしに ちかづきました。
おなかを ふくらませて、ゆっくり すーっと いきを すいこみます。
そして、んーっと ハミングしながら、ふーっと やさしく いきを ふきかけました。
すると ほしは、すこしずつ あかるく なっていきました。
「あ……こえが でた!」
ほしは うれしくて、ぴかぴかと ひかりました。
となりの ほしも、その となりの ほしも、つぎつぎと ひかりはじめます。
よぞらに きらきらした おんがくが ひろがっていきました。
「ありがとう、ぼんちゃん」
ほしたちが うたい、よぞらは おおきな おんがくホールに なりました。

ぼんちゃんは にっこり わらって、はあ、と ゆっくり いきを はきました。
むねの なかが、あったかく なりました。
「ほしたちって、みんなで ひかるんだね」
あさが くるまえ、ぼんちゃんは ベランダに もどりました。
そらを みあげると、きょうも ほしたちは、きらきらと うたっていました。
おしまい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
📖 この絵本について
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
対象年齢:6歳〜8歳(小学校低学年向け)
【おうちのかたへ】
・この物語が伝えたいこと
「声」や「光」をなくしてしまった存在に、そっと寄り添うやさしさ
を描いています。深い呼吸とハミングを通して、誰かを元気づける
力は、子どもの中にもちゃんとあるということを、夏の夜空を舞台に
ファンタジーとして表現しました。
・読み聞かせのポイント
ぼんちゃんが星に息を吹きかける場面では、一度立ち止まって、
お子さんと一緒に「すーっ」と息を吸って、「んーっ」とハミング
しながら吐いてみてください。物語と呼吸がひとつになります。
・読んだあと、お子さんに聞いてみよう
「もし、ぼんちゃんみたいに、ひかりをなくした星に会ったら、
あなたはどうする?」
「ぼんちゃんがハミングしたのは、なんでだと思う?」
正解はありません。お子さんの言葉をそのまま受け止めてあげて
ください。
【読んだあとに、やってみよう!】
・ハミング呼吸を一緒にやってみよう
① はなから、ゆっくり いきを すいこむ(おなかをふくらませて)
② くちを とじて、「んーっ」と ハミングしながら、ながく いきを はく
③ これを 3かい くりかえす
むねや のどが、すこし ふるえる かんじを たのしんでみてね。
・よる、おそらを みあげてみよう
まどから、ベランダから、おふろあがりに——
きょうの ほしは どんな いろ? どこが いちばん ぴかぴか
ひかってる? おきにいりの ほしを ひとつ きめてみよう。
・すきな おんがくに あわせて ハミングしてみよう
ぼんちゃんみたいに、おんがくに のって ハミングすると、
むねの なかが あったかく なるよ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
音楽は、人と人、人と世界をつなぐ、想いの架け橋です。
このお話が、ご家族の夜のひとときに、ちいさな星のひかりを
灯しますように。
Bornfreeより
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




コメント