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ほしぞらのくに|Bornfree絵本シリーズ


丸くて大きなクリーム色の頭を持つゆるいキャラクター。
たれ目、小さな黒い鼻、赤と白のヘアバンド、

赤い三角形の胴体、小さなちょこんとした手足。

夜空を見上げて、星をうっとり眺めている表情。

頭の上には小さな星のかけらがふわっと浮かんでいる。
背景は深い藍色の夜空に、無数の星がきらめく。


夏の夜、マンションのベランダから見上げた夜空。

紺色から濃い藍色へグラデーションする空に、

無数の星がきらきらと瞬いている。

天の川がうっすらと縦に流れ、流れ星が一筋。

ベランダの手すりが画面下にシルエットで入る。

構図は縦長で、空の広がりを大きく見せる。


なつの よる、ぼんちゃんは ベランダで そらを 見ていました。


「きょうの ほしは、きらきら ひかってるなあ」


すると、ひとつの ほしの かけらが、ふわっと おちてきました。


「ねえ、ぼんちゃん。ほしぞらの くにへ、あそびにこない?」


ぼんちゃんが うなずくと、からだが ふわりと うかんで、よぞらの くにへ つきました。



そこは、よぞらが まるで うみのように ひろがる ふしぎな くにでした。

ほしたちが きらきら ひかり、すずしい かぜの なかに、やさしい おんがくが ながれています。


「きょうは、ほしの おんがくさいなの」 あんないの ほしが おしえてくれました。


でも、ひとつだけ、ひかりを なくした ほしが ありました。

「あの ほしは、こえを わすれてしまったの」



丸くて大きなクリーム色の頭、たれ目、

赤と白のヘアバンド、赤い三角形の胴体、小さな手足)が、

夜空の上でぷかぷか浮かびながら、

ひとつの暗くなった星にそっと近づいている。

ほんちゃんはおなかをふくらませて、口をすぼめて

やさしく息を吹きかけている。

星はキャラクター化された丸い顔つきで、

すこし悲しそうな表情から、ほんのり光を取り戻し始めている。

まわりにはきらきらした音符や光の粒が舞っている。

縦構図で、上にほんちゃん、下に星を配置。


ぼんちゃんは、そっと ほしに ちかづきました。

おなかを ふくらませて、ゆっくり すーっと いきを すいこみます。


そして、んーっと ハミングしながら、ふーっと やさしく いきを ふきかけました。


すると ほしは、すこしずつ あかるく なっていきました。



「あ……こえが でた!」




ほしは うれしくて、ぴかぴかと ひかりました。

となりの ほしも、その となりの ほしも、つぎつぎと ひかりはじめます。


よぞらに きらきらした おんがくが ひろがっていきました。


「ありがとう、ぼんちゃん」


ほしたちが うたい、よぞらは おおきな おんがくホールに なりました。


夜空いっぱいに、たくさんの星たちが

ぴかぴかと光ってつながり、一面の光の海になっている。

中央にほんちゃん(丸くて大きなクリーム色の頭、

赤と白のヘアバンド、赤い三角形の胴体)が

にっこり微笑みながら、ほっとした表情で

ゆっくり息を吐いている。

まわりには光り輝く星キャラクターたちが

うれしそうに音楽を奏でている。

音符や光の波紋が画面いっぱいに広がる。

縦構図で、上半分は星々の光、下半分にほんちゃんと星たちを配置。


ぼんちゃんは にっこり わらって、はあ、と ゆっくり いきを はきました。

むねの なかが、あったかく なりました。


「ほしたちって、みんなで ひかるんだね」


あさが くるまえ、ぼんちゃんは ベランダに もどりました。


そらを みあげると、きょうも ほしたちは、きらきらと うたっていました。


おしまい。






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📖 この絵本について

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対象年齢:6歳〜8歳(小学校低学年向け)


【おうちのかたへ】


・この物語が伝えたいこと

「声」や「光」をなくしてしまった存在に、そっと寄り添うやさしさ

を描いています。深い呼吸とハミングを通して、誰かを元気づける

力は、子どもの中にもちゃんとあるということを、夏の夜空を舞台に

ファンタジーとして表現しました。


・読み聞かせのポイント

ぼんちゃんが星に息を吹きかける場面では、一度立ち止まって、

お子さんと一緒に「すーっ」と息を吸って、「んーっ」とハミング

しながら吐いてみてください。物語と呼吸がひとつになります。


・読んだあと、お子さんに聞いてみよう

「もし、ぼんちゃんみたいに、ひかりをなくした星に会ったら、

あなたはどうする?」

「ぼんちゃんがハミングしたのは、なんでだと思う?」

正解はありません。お子さんの言葉をそのまま受け止めてあげて

ください。


【読んだあとに、やってみよう!】


・ハミング呼吸を一緒にやってみよう

① はなから、ゆっくり いきを すいこむ(おなかをふくらませて)

② くちを とじて、「んーっ」と ハミングしながら、ながく いきを はく

③ これを 3かい くりかえす

むねや のどが、すこし ふるえる かんじを たのしんでみてね。


・よる、おそらを みあげてみよう

まどから、ベランダから、おふろあがりに——

きょうの ほしは どんな いろ? どこが いちばん ぴかぴか

ひかってる? おきにいりの ほしを ひとつ きめてみよう。


・すきな おんがくに あわせて ハミングしてみよう

ぼんちゃんみたいに、おんがくに のって ハミングすると、

むねの なかが あったかく なるよ。


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音楽は、人と人、人と世界をつなぐ、想いの架け橋です。

このお話が、ご家族の夜のひとときに、ちいさな星のひかりを

灯しますように。


Bornfreeより

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